本日、着任式と始業式が執り行われました。
以下に始業式の校長式辞を掲載させていただきます。

                                                   校長 牛来 峯聡
 新年度の始業式を迎え、こうして再び皆さんに会えること、大変うれしく思います。
皆さんにとって、昨年度は多くの経験や学びがあった一年だったのではないでしょうか。
今年度はさらに成長し、より充実した、楽しい学校生活を送っていただきたいと思います。一つ学年が上がりますので、昨年度よりも成長していくことが必要です。昨年度までの多くの成功体験や、場合によっては反省事項などを活かして、新たに自分自身をしっかりと見つめ直して成長してほしいと思います。
 新年度が始まるに当たり大切なことを皆さんにお話ししたいと思います。大事なことは、皆さんがしっかりと今年度の一年間の目標を定めて、「自分らしさ」を大切にし、抱いている夢を形にする努力を日々怠らずに過ごすことです。一方で、友人との関係を一段と深めることも大切です。学校生活では、本日の始業式を起点として、改めて学ぶことを中心に生活し、その学びから自分の可能性を大きく広げていってほしいと思います。学校生活の基本は、時間を守ること、清掃・整理整頓をすること、元気な挨拶で良い一日を始めること、そして学習にしっかりと取り組むことです。このことは、生涯にわたって大切なことですので、習慣化していくことが重要となります。
 さて、三月の修了式でお話しした大切な三つのメッセージを、改めて皆さんにもう一度伝えたいと思います。
一つ目は「健康」で、「自らの心身をいつまでも健やかに保つ努力を怠らないこと」。
二つ目は「努力」で、「失敗を恐れずに挑戦を続けること」。
三つ目は「敬愛」で、「他者への敬意と感謝を忘れないこと」。
この三つ「健康」「努力」「敬愛」は、本校が大切にしている建学の精神です。この三つのメッセージを胸に刻み、これからの一年間をどう過ごすかを自分自身に誓って、真剣に学校生活を送ってほしいと思います。
例を挙げるなら、
 一つ目として、「自分の未来を切り開くため、自分らしさを発見し、もう一度自分について再確認する時間をもつこと」も大切です。これからも、小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自己肯定感を高め、自分の可能性に気づいてほしいと思います。何気ない日々の努力から達成感や喜びを感じるような生活を送りましょう。また、「好きなこと、得意なこと」を見つけ、夢中で取り組み、さらに自分で試してみてください。どんな分野であれ「面白そう」と思ったら一歩踏み出す。そこから、自分の未来を切り開く最初のきっかけが得られるものです。
 二つ目は、「夢を形にするための努力を怠らないこと」です。夢にはまず“種”があります。その夢の種を育てるためには、理想とする自分をイメージすることです。自分の夢がぼんやりしてきたら、まずは言葉で表現し、手帳などのノートに書き出してみるとよいでしょう。その夢が目標となって、どんなことに取り組めば良いかが見えてきます。あるいは、すでに目標を設定している場合は、あとは「行動に移す勇気を持つ」ことです。小さなチャレンジでも良いですし、大きなチャレンジに挑戦することも良いでしょう。毎日コツコツと確実に取り組むことが成功への道であり、自己肯定感を高める道でもあります。
 三つ目は、「新しい仲間との出会いや、旧友との親交を大切にして楽しむこと」です。楽しむには深い意味があります。新年度はクラス替えや新しい顧問の先生、新たな部活動のメンバーとの出会いなどがある時期でもあります。そうした新しい環境には、自分の支えとなるようなチャンスや学びがあることに気づくはずです。また、チームワークの力はとても大きなものです。互いに助け合いながら同じ目標に向かって進む経験は、皆さんの成長に大いに役立ちます。
 このようなことを参考に、新年度を迎えた皆さんには、いつも「健康」「努力」「敬愛」を意識して、意欲的に取り組んでほしいと思います。新年度が始まった今こそ、自分の可能性をもっと広げるチャンスです。新たな気持ちで、一歩ずつ歩んでください。
 私も皆さんの夢と成長を心から応援しています。皆さんの健闘を大いに期待しています。それでは、共に素晴らしい一年をつくり上げていきましょう。

着任式

始業式