4月11日、青空が広がり、温かな日がさす穏やかな気候の中令和6年度中学校、高等学校入学式が挙行されました。
今年度の入学式は、松浪健四郎理事長、東村山市市長渡部尚様、東京都議会議員谷村孝彦様をはじめ多くの来賓の方にご臨席をいただき、厳粛な中にも心温まる式が執り行われました。
式が始まると緊張の面持ちの新入生が整然と入場し、クラス担任による呼名でも元気に返事をし、凛々しい姿を見せておりました。
また、新入生代表による宣誓、生徒会長の在校生歓迎の言葉、それぞれの言葉に、これからの希望溢れる学校生活を予感させられた素晴らしい式となりました。

ーーーーーーーーーーー以下入学式での校長式辞(概要)を掲載させていただきます。ーーーーーーーーーーー

令和6年度 日本体育大学桜華中学・高等学校入学式 学校長式辞(概要)

私たち教職員、そして在校生一同は、皆さんの入学を心より歓迎します。

 入学に当たり、皆さんに期待をこめて、三つの取り組みをお願いします。

1つ目は、本校の教育理念の実現に向けた、たゆまない努力です。

本校の教育理念は、「文武×美愛」です。この「文武×美愛」の力を身に付けて、社会で活躍できる人になってもらいたいということです。「文武×美愛」は、知識の追究(文)、体と精神の鍛錬(武)、美しい生き方への実践と感動(美)、そして誰に対しても限りのない愛情(愛)を注ぎ、学校生活のすべてを通して「文武」と「美愛」を掛け合わせて融合させていくことです。

私は、多くの日本人が世界で活躍している姿を見るたびに、次の言葉を思い出し、憧れや心の底から同感が沸いてきます。それは、「美しさは強さであり、強さは美しさである。」という言葉です。そのような姿勢を持っている方を国内でも、本校でも沢山見かけることがあります。本校が皆さんに求めているそのものであります。

2つ目は、「挨拶、清掃、時間」についてです。

本校の良き伝統として、挨拶の良さ、清掃への取組があります。先生方もいっしょになって清掃活動に取り組んでいることは、実に美しく、「美と愛」の精神が生きていると感じます。私の持論ですが、「『挨拶』で心開き、『清掃』で心を磨き、心を整え、『時間』で心を高める」というものです。この挨拶、清掃、時間に、意識的に取り組むことで、人としての土台ができてきます。この挨拶、清掃、時間の根底には、伝統から学び、先輩から学び、「自ら進んで行う」ということが隠されています。本校には、既に、多くの生徒の心の中に、「自ら進んで行う」という自然なスタイルが浸透しております。これも美しい生き方の実践であります。

最後に、3つ目です。それは「読書をする」ということです。

 今、多くの若者が読書をしていないという結果が出ています。これは、知識や教養を高める中学生や高校生、或いは大学生などの時代に、多くの本を読まないことは、読書を通して培われる豊かな言葉や知識の喪失であり、論理的な思考力を育む源の崩壊といっても言い過ぎではありません。新入生の皆さんには、在学中に、読書を通して豊かな言葉と教養、論理的な思考力を身に付け、生涯学び続ける態度をもってほしいと思います。

人は何を学んだかによって変わります。学びの中身も大事であり、また学ぶ態度も大事です。「何を学ぶか」、「どのように学ぶか」、「学んだことをどのように活かすか」ということが、その人の人生も決めるとも言えます。

このような学ぶ姿勢を本校で身に付け、読書を通して、激しく変化する世界や国内外の厳しい事態を乗り越えていく知恵を身に付けて行ってほしいと思います。

 

 令和6年4月11日            

               日本体育大学桜華中学・高等学校 校長 牛来 峯聡